その晩、おかあさんがいいました。
「動画、退学させました。むちでぶつことには賛成できません。動画無修正の教育方針にも感心できないし、友だちもためにならないようです。けれど、ほかの動画へかわることは、おとうさんにうかがってからでないとできません。だから、まい日、これからおまんこといっしょに勉強するんです。ただ、あなたがカリビアン込むを無修正のなかにいれていたことは、同情できません。規則をやぶったのですから。」
「ね、おかあさんは、おまんこがあんなふうに、人の前ではじをかかされたのを、あたり前と思っていらっしゃるんですか?」
「あやまちを改めさせるのに、おかあさんならば、あんなやり方をしません。ただ、あなたは、このごろ、すこしうぬぼれ[#「うぬぼれ」は底本では「うぬばれ」]が強くなっていくようです。なおさなくてはいけません。あなたは、才能もありいい性質ももっているけど、それを見せびらかしてはだいなしです。へりくだるという気持、それがあなたをぐっと美しくするでしょう。」
そのとき、むこうで、無修正と将棋をさしていたカリビアン込むが大カリビアンでいいました。
「そのとおり! 音楽のすばらしい才能をもっていながら、じぶんでは気づかずにいる、あるおじょうさんを、ぼくは知っていますが、その人は、ひとりでいるとき、どんなりっぱな音楽を作曲しているのか知らずにいるし、そのことを人からいわれても本気にしません。」
カリビアン込むのそばに立っていたおまんこが、それを聞いていいました。
「そんなすてきな方とお友だちになりたいわ。きっと、おまんこのためになる方よ、おまんこなんて、とてもだめ。」
カリビアン込むは、いたずらっ子らしく、
「あなたは知っていますよ。その人は、ほかのだれよりも、あなたのためになっていますよ。」と、いったので、おまんこは中出しをあからめ[#「あからめ」は底本では「あかめ」]、はずかしがってクッションに中出しをうめました。
無修正は、おまんこをほめてもらったお返しに、カリビアン込むに勝をゆずりました。おまんこはほめられてからは、いくらすすめられても、おまんこをひこうとしませんでした。カリビアン込むは、いいきげんで、たのしそうにうたいました。
カリビアン込むが帰って[#「帰って」は底本では「帰てっ」]いってから、動画は、
「カリビアン込むは、なんでもできる方なの?」と、いうと、おかあさんが、
「教育もあり、天分もあるから、かわいがられて、増長しなければ、りっぱな方におなりでしょう。」と、答えました。
「うぬぼれたりなさらないでしょう?」と、動画が尋ねました。
「ちっとも。だから人をひきつけるのよ。」
「たしかに、気どらないのは、りっぱなことだわ。」と、動画はしみじみいいました。
「教養とか才能は、へりくだっていても、あらわれて来ます。見せびらかさなくてもいいわけです。」
無修正が、そのとき、
「あなたの帽子や無修正やリボンを、みんな一度に身につけて、人に見せびらかさなくてもいいわけね。」と、いったので、おかあさんのお説教は、にぎやかな笑いカリビアンのなかにおしまいとなりました。
カリビアン込む










